iPhoneが発熱する原因は?発熱した場合のリスクとは?
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携帯修理のスマップル静岡店です。
最近iPhoneの発熱を直しにバッテリー交換をされる方が増えてきています。
今回の記事を見ていただければ熱くなった時にどこが悪いのかを特定できたり、場合によっては自分で症状を改善することができます。
それではiPhoneの発熱の原因や直し方をご紹介します。
目次
iPhoneが発熱してしまう原因とは?
発熱してしまう原因は主に2つあります。
一つはバッテリーの経年劣化による発熱、もう一つは基盤の発熱です。
それぞれの特徴を説明します。
バッテリーの発熱
iPhoneのバッテリーが寿命に近づくと発熱してしまいます。
その理由はこれはiPhoneのバッテリーがリチウムイオン電池と呼ばれるものを使用していることに起因しています。
リチウムイオン電池は温度変化にかなり弱く、iPhoneに使用されている電池は0~35℃の温度範囲内での使用が推奨されています。
16~25℃が最も理想的な使用温度範囲です。
つまり常温でないとバッテリーに負荷がかかってしまうんです。
少しの間であれば温度範囲を外れても問題ないですが、長時間温度が常温から外れてしまうとバッテリーが故障してしまうでしょう。
他にはGPSを利用した位置情報アプリをバックグラウンドで起動させていた場合も発熱させてしまう原因になります。
位置情報を【常に使う】設定になっている方は、
「設定」→「最初の画面から下にスライド」→「アプリを選択」
してから「位置情報」を【使用しない】もしくは【使用中のみに】切り替えておくことをおすすめします。
発熱が続くとバッテリーが膨張して画面が割れたり、パーツを固定しているネジが外れたりすることもありますので軽視できない症状です。
バッテリーが発熱してしまったときはバッテリー交換によって直すことができます。
スマップル静岡店では15分ほど頂ければ交換が完了します。
基盤の発熱
iPhoneの構造の話になりますが、iPhoneのすべてのパーツは基盤(ロジックボード)に接続されています。
すべてのパーツの情報処理を行う場所は基盤のCPUという箇所になります。
CPUは人間でいう脳のような部分で、この部位が故障してしまうとうまく情報を処理できなくなってしまい発熱してしまいます。
知恵熱みたいなものですね。
基盤が発熱する原因は【基盤本体が故障してしまった場合】と【故障したパーツの影響が基盤に出てしまった場合】の二種類があります。
前者はメンテナンスで直ることもありますが、根本的な解決は難しいケースが多いです。
後者はパーツを接続しなおしたり、新しいものに交換したりすることで直ります。
iPhoneが発熱した際のリスク
発熱にはどんなリスクがあるのでしょうか?
今回ご紹介するのは一部です。
・リンゴループと呼ばれる症状に発展することがある。
【リンゴループ】とは起動する際にリンゴのマークが出たり消えたりを繰り返し、いつまで経っても使えなくなってしまう症状です。
これはCPUの処理が追い付かなくなったときに起こります。
どのパーツが原因となっているかはやってみないと分かりませんが、パーツ交換で直ることがあります。
・画面に高温注意の文字が出現し、一切操作ができなくなる。
突然、警告音と共に高温注意という文字が黒い画面に映し出されます。
iPhoneの基盤の温度が推奨温度を大きく上回ると故障を防ぐために起動するように出来ています。
少しの間放置してみると直ることがあります。
・アプリを使用中にiPhoneが起動しなくなる。
アプリの負荷が基盤やバッテリーに加わり、画面が真っ暗な状態になってしまうことがあります。
発熱が限度を超えると基盤が発火する可能性もあります。
発熱してしまったときはアプリはなるべく触らずに一度再起動をしてみて様子を見てみて下さい。
こちらの症状はバッテリー交換で直ることがあります。
まとめ
最後に発熱の対処法を書いて終わろうと思います。
・端末の裏側を冷やす。
iPhoneを冷やすのは効果的な対処法です。
ただし急に温度を下げてしまうとiPhoneの内部に結露が生じて基盤が破損してしまうことがあります。
冷やすときは少しずつ温度を下げながら冷やしましょう。
ごくまれに冷蔵庫などにいれて冷やす方がいらっしゃいますがこれは基盤が破損しますので絶対にNGです。
いまはiPhone用の外付け空冷キットなども売っていますので頻繁に発熱してしまう方は試してみてもいいかもしれません。
・破損している部位を交換してみる。
パーツが破損していることが影響して基盤が発熱する可能性があります。
故障している部位で思い浮かぶところがあればパーツ交換でお直し出来るかもしれません。
・バックグラウンドのアプリを停止させてみる。
設定アプリからアプリがバックグラウンドで動作するのを止めることができます。
ポケモンGOやドラゴンクエストウォークのような位置情報サービスを使ったゲームは特にiPhoneに負担をかけやすいので、【常に使用】の状態になっている方は【使用中のみ】に変更しておきましょう。
今回は長くなってしまいましたが、参考になるところがあれば幸いです。
それではお疲れさまでした!
2020年12月18日